【済生会熊本病院副看護部長 堀田春美】
前回、当院におけるナースコール(以下NC)の実態を紹介し、NCが急性期病院における看護師の業務量を測るツールの一つになることを説明しました。今回は、「重症度、医療・看護必要度」とNCとの関係を分析した結果について紹介します。
必要度の項目は、A項目とB項目に分かれます。A項目は、創傷処置や心電図モニターの管理、輸血や血液製剤の管理、専門的な治療・処置などの医療管理に関する評価項目です。B項目では、起き上がり、移乗、食事摂取等の生活援助の必要性を見ます。
7対1入院基本料を算定する一般病棟では、A項目 2点以上かつB項目 3点以上の重症基準を満たす患者の割合が15%以上であることが算定要件です。14年度改定では、集中治療室における「重症度、医療・看護必要度」の算定基準がさらに厳格となり、この要件を満たさない重症患者は一般病棟で管理することになり、看護師の業務がさらに複雑化、繁雑化しています。
表1 一般病棟用の「重症度、医療・看護必要度」
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