【東京女子医大 女性医師・研究者支援センター副センター長 野原理子】
皆さま、こんにちは。子育て支援を一つの切り口として、ドクターの働き方を考えるこの連載、前回は「上司良ければすべて良し!」とばかりに、上司の在り方について書かせていただきました。ですが、「問題は上司だけじゃないよ」と思われた方もたくさんいらっしゃったでしょう。ということで、今回は「同僚」の考え方について書いてみます。
医療従事者である皆さんは、リスクマネジメントとして「システムアプローチ」による事故防止対策をされていますよね。「この事故を起こしたのは、あの人に問題があるから…」というパーソンアプローチではなく、「この事故が起こったのは、ほかに防止するチャンスがないこのシステムに欠陥があったからであって、あの人が原因ではない…」とするシステムアプローチです。不具合の原因を“個人”ではなく、“仕組み”に求め、改善する。私は誰もが安全に安心して働くためには、働く人同士がこの考え方を持つことが重要だと思っています。
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