今回は透析中の患者に湯たんぽを提供したところ、低温熱傷を起こし、その後死亡に至った事例について、事実経過を振り返りながら、裁判での争点を整理し、判決までの流れを検証します。
■事案の概要
東京地裁2003年(平成15年)6月27日判決(確定)
当事者:被告病院はクリニックを運営する法人。患者は当時56歳の男性で、相続した妻、長男が訴訟提起しました。
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