【株式会社AIPコンサルタンツ 医業経営コンサルタント・防災士 浜田晴香】
前回は、いつもの防災訓練に「リアル防災訓練」を追加することで、適正な判断を下せる環境をつくることができるという提案をした。今回は、さらに次のステップに進んで、BCP策定について考えたいと思う。
製造業や小売業など一般企業にはなじみのあるBCPだが、医療機関にとっても必要なのだろうか? 結論から言えば、わたしは必要だと思っている。しかし、それは作成した計画書そのものというより、むしろ策定の過程にこそ意味があるという点においてである。
もし、既に策定済みであるならば、貴院は相当、防災意識の高い医療機関だと思われる。ただし、策定に携わったメンバーだけがその内容を知っていて、医療機関全体として共有が図れていないという残念なBCPで終わっていないことを切望する。
(次回の記事配信は3月13日15:00を予定しています)
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