【小島崇宏(大阪A&M法律事務所 医師、弁護士)】
今回の裁判例は、新生児室で複数の児がMRSA感染していた状況において、新たに感染症を発症したことが疑われた児に対し、いまだ起因菌が同定されていない段階で、バンコマイシンを使用すべきであったと医療機関の過失を認定し、児に対し2332万6777円、両親に対しそれぞれ132万円の支払いを命じたというものです。
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