【医療法人社団南星会理事長 島田栄治】
今回は、ここ数年で最も技術的に進歩しているCTについてお話ししたいと思います。
従来のヘリカルCT(コンピューター断層撮影 =図= )では、1回転あたり、1枚の画像が出てくるというものでしたが、最新のCTでは、検出器数が320列という圧倒的な列数を持ったCTが発売されております。このCTは1回転あたりで、最大640スライスの画像を作り出すことが可能となります。一般のレントゲンのように、1回の撮影で、16cmの幅を0.5mmという非常に薄いスライス厚で一気に撮影できてしまうようなものです。16cmという範囲は、頭部、心臓など、ほとんどの臓器が含まれます。つまり1回の撮影で(約0.3秒)で完了してしまうということになります。
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