【医療法人社団南星会理事長 島田栄治】
前回は、一般的な高額医療機器の初期導入費用、メンテナンス費用、設置条件について述べましたが、今回はより具体的に、MRI(磁気共鳴画像診断装置)の導入について、わたしの考えをお話ししたいと思います。MRIを導入したい、もしくは更新したいと考えた場合、多くのメーカー、さらには、それぞれのメーカーが販売しているさまざまな装置の中から選択することになります。もちろん初期導入費用やランニングコストも考慮した上ですが、まずは、それぞれの医療施設(病院、クリニック、検診センター)のニーズや方向性を把握し、装置の選定を行うことが重要です。第1回で導入(更新)の理由を明確にすることが重要とお話ししましたが、その理由が、まさに導入先のニーズということになります。
導入先のニーズの把握と並行して、さまざまな装置の特徴を把握し、分析します。その上で、導入先のニーズと装置の特徴を比較してみると、自然にどのランクの装置が必要で、どのメーカーのどの装置が必要なのかということが、ある程度把握できます。その過程で、メーカーからも説明を受け、実際に使用している施設や専門家(診療放射線技師、放射線科専門医)のアドバイスをもらうことが重要です。
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