【大澤一記(日本橋人形町法律事務所 弁護士、医師)】
今回は、ピエールロバン症候群を呈していた1歳1か月の男児が、県立病院に入院中に呼吸不全を起こし、気管挿管を試みられたものの奏功せず、気管切開手術を施行されたが、低酸素脳症の重篤な後遺障害が残ってしまったという事案(ピエールロバン症候群患児低酸素脳症事件、高松高裁、2011年・平成23年9月15日判決)を例に挙げ、医療訴訟での鑑定結果がどのように評価されるかについて解説します。
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