【To Doビズ代表 篠塚功】
一般企業に比べると、病院は人事制度が遅れているといわれます。医療機関専門の人事制度コンサルタントとして、多くの病院にかかわってきましたが、職員数が500人を超えるような病院でも、人事制度が未整備だったり、人事の規定に運用が追い付いていないケースも見られます。病院幹部が鉛筆をなめながら、職員の処遇を独断的に決めている、といった場面が浮かんできます。
モラールの高い職員がいるにもかかわらず、職員の意欲をなえさせたり、成長を止めるようなことがあってはなりません。優秀な人材が大勢集まる病院であればこそ、万が一にも、社会の人的資源を無駄にしてはなりません。病院は、みんなが成長できる場所であるべきだと思います。
病院組織が、優秀な人材との信頼関係を高め、彼らの一層の意欲を引き出し、成長してもらうためには、透明性のある人事制度は必須だと考えます。
連載では、病院における人事制度について5回にわたって考えます。
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