【米津・逢坂法律事務所 弁護士 逢坂哲也】
前回は、入院治療の必要がなくなった入院患者の強制退院について説明しましたが、今回は入院治療中に、医師・看護師や他の入院患者に暴力を振るう等の問題患者の強制退院について、私の個人的な考えも含めて検討してみたいと思います。
入院治療が終了していない段階で、患者に強制的に退院を求めることは、応召義務を考えるとなかなか認めがたく、否定的な見解を述べている法律専門家もいらっしゃると思います。
この問題は、応召義務をめぐる諸問題の中でも、診療費を支払わない患者の診療拒否問題とともに、医療機関関係者にとって最も関心の高い問題の一つと言えるのではないでしょうか。
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