■優秀賞
「AI電話サービス」
Dr.JOY株式会社(東京都港区)
執行役員兼AI電話事業部 事業責任者
酒井政次(さかい・まさし)氏
14.2%-。社会医療法人仁愛会浦添総合病院(沖縄県浦添市)の2024年9月までの予約電話の受電率だ。「Dr.JOYさんの『AI電話サービス』を導入し、同年11月には79.7%に改善した」と満足げな表情を見せる同病院の看護師で、医療相談・医療連携支援室かけはし入退院支援室長の喜納薫氏。「これまでは予約電話がつながらないと患者さんから多くの不満の声が聞かれた」と明かした。Dr.JOY本社のある東京からおよそ1,700km離れた同病院の悩みに、酒井氏はすぐに反応した。導入前のオンラインミーティングは毎週実施。課題をすぐに洗い出し、試行錯誤を繰り返しながら、同病院にピッタリ合った「AI電話サービス」を作り上げた。
特に頭を悩ませたのが方言だ。例えば数字の「7」。沖縄では「しち」と発音するという。当初は、うまく認識できず、改良を重ねた。「導入したおかげで新人に予約業務について教えることが減り、教育も1-2カ月は期間が短くなった」と喜納氏は喜ぶ。
表彰後のインタビューで記者が「津軽弁も対応できるのか」と尋ねると、「もちろんです」。酒井氏は力強く答えた。
最終審査の当日、応援に駆け付けた同社社長の石松宏章氏。「病院関係者は多忙で、仮に良い製品だと思ってもらっても、導入プロジェクトのリーダーになるなどは職員に負担をかけることになる。いかに病院に寄り添って、伴走して負担を減らしつつ課題解決につなげられるかが大事だが、しっかりやってくれた」と酒井氏をねぎらった。 プレゼンテーションが終わった瞬間、酒井氏と喜納氏は顔を見合わせ、笑顔でステージを後にした。その姿には、「やりきった」と同時に、「病院DXを実現した」という両者の自信が現われていた。
▽「AI電話サービス」の記事は以下から
https://www.cbnews.jp/news/entry/20250128174315
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