厚生労働省は、関係学会と製薬企業双方の負担軽減の観点から薬価削除プロセスの簡素化に向けた議論を開始する。15日に開催された「医療用医薬品の安定確保策に関する関係者会議」で明かした。【渕本稔】
2019-21年の薬価削除の手続き件数は500-600件で推移していたものの、水虫薬に睡眠導入剤を混入させた小林化工の業務停止や医薬品製造過程の法令違反が判明した日医工をはじめとする製薬企業の品目整理の影響で22年には1,294件、23年には1,109件と倍増した。
23年度下半期に薬価削除に必要な供給停止事前報告書が提出された品目(同一成分・同一剤形内)は、市場シェアが0-2%と低いものが大半を占めており、少量多品目生産の適正化を図る狙いもある。
プロセスの簡素化に当たっては、製薬企業が意図的に
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