「マイナ保険証」の利用を促進するため厚生労働省は、カードリーダーに表示される患者の同意画面を改修する。現在は、特定健診の結果や診療・薬剤などの情報を医療機関や薬局が利用するたびに同意が必要だが、患者がマイナポータルで事前に「同意」と設定したり、医療機関や薬局を前回受診・利用した際に同意したりしていれば、それ以降は変更がない限り同意の入力を省略できるようにする。【兼松昭夫】
社会保障審議会の医療保険部会が29日に開いた会合で明らかにした。マイナ保険証の利用促進策の一環で、厚労省はカードリーダーの待ち時間解消などにつながるとみている。
社会保険診療報酬支払基金が運用するオンラインの資格確認のシステムを改修し、新たな機能として夏にリリースする。厚労省によると、医療機関や薬局側のシステム改修は発生しない。
マイナ保険証の情報を読み取るカードリーダーの画面では、現在は「特定健診」「診療・お薬」「手術」「電子処方箋」の情報ごとに計4回、患者が利用への同意を入力している。
国が推進する医療分野のDX(デジタルトランスフォーメーション)の一環で「電子カルテ情報共有サービス」の運用が始まれば、「同意」の入力はさらに増えるといい、改善が必要だと判断した。
改修後は、
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