厚生労働省は19日、全国に1,117カ所ある「へき地診療所」のうち薬剤師が従事しているのは、非常勤のみを含めて2022年4月時点で64カ所(5.7%)にとどまるとするデータを「薬局・薬剤師の機能強化等に関する検討会」に示した。【兼松昭夫】
看護師が乗車する移動診療車でオンライン診療を行う際など、検討会では、離島やへき地の診療所に薬剤師や医師がいない場合に医薬品を円滑に提供するための方法を議論する。
現在は、荒天に伴うフェリーの欠航などで薬剤師と医師がやむを得ず診療所を不在にする場合に限り、看護師らによる医薬品の取りそろえを、薬剤師か医師がオンラインで確認して患者に提供することが特例的に認められている。
ただ、この特例は離島やへき地でも通常のオンライン診療には適用されないため、厚労省の担当者は「(離島やへき地医療の)実情に鑑みてこうした取り扱いをどう整理するべきか」と議論を促した。
神奈川県医師会の磯崎哲男理事は
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