文部科学省や厚生労働省、関係団体で構成する「新薬剤師養成問題懇談会」(新6者懇)は5日に会合を開き、大学薬学部教育の現状や課題などを共有した。意見交換では、教育の質を保証するため入学定員の充足率が低い薬学部へのさらなる対策を求める意見が出た。【松村秀士】
薬学部については、2003-08年度に28学部増え、18年度から21年度にかけては公立の2学部、私立の3学部が新設された。既設大学の定員は、過去10年間で約1,100人(1割程度)減ったが、新設大学の参入(33学部・約3,700人の増加)により養成規模は大幅に増えている。
また、特に私立大の薬学部では志願倍率や入学志願者数の減少傾向が続いており、入学定員の充足率が80%以下の大学は約3割ある。
こうした状況などを踏まえて文科省は、大学の新設を含め6年制課程の薬学部・学科の設置や入学定員を抑制する。ただし、地域での需要を踏まえて
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