2024年度の診療報酬改定に向けて検討が進められていた整形外科の手術での「Kコード」の精緻化が見送られることになった。厚生労働省の研究班による見直し案の取りまとめが年度をまたぐなど時間的に余裕がないためで、26年度の対応を視野に引き続き検討する。【兼松昭夫】
中央社会保険医療協議会の医療技術評価分科会が15日に開いた会合で報告があった。
24年度に向けてKコードの精緻化を目指していたのは、「骨折観血的手術 1 肩甲骨、上腕、大腿」など整形外科の一部の手術。
この手術では、「肩甲骨」「上腕」「大腿」ごとに麻酔時間の分布が異なることが研究班の分析で明らかになっていて、外科系学会社会保険委員会連合(外保連)では、「STEM7」と呼ばれる手術の基幹コードをそれらの部位ごとに設定し、分類している。
しかし、診療報酬点数表のKコードは3つの部位に共通の「K0461」(1万8,810点)とされ、精緻化の必要性が指摘されている。
研究班では、
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