中央社会保険医療協議会が15日に開いた総会で、厚生労働省は、2024年度の診療報酬改定で「在宅療養指導料」の対象に退院直後の慢性心不全を追加することを提案した。慢性心不全の患者に退院後1カ月間、集中的な療養支援を行うと「セルフケア行動」が改善し、再入院の回避に有効なことが分かっていて、ガイドラインに基づく支援を後押しする。【兼松昭夫】
厚労省はまた、急性期病棟を持つ医療機関が行う入退院支援を促すため、介護サービス事業所だけでなく病院・診療所との連携強化を促す方針も示した。
急性期一般病棟を整備し、「入退院支援加算1」を届け出る病院の連携先に、病院や診療所が1つもないケースがあることが分かっているためで、松本真人委員(健康保険組合連合会理事)は、「質の高い入退院支援を推進するという加算の趣旨を踏まえると、
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