厚生労働省は8日、2024年度診療報酬改定の基本方針案を社会保障審議会の医療部会と医療保険部会に示し、大筋で了承された。「人材確保・働き方改革等の推進」を重点課題に位置付け、医療従事者の賃上げを促す方向性を打ち出した。厚労省は正式な基本方針を週明けに公表する。【松村秀士、兼松昭夫】
診療報酬による賃上げの推進策は中央社会保険医療協議会で、引き続き議論する。医師・歯科医師・薬剤師・看護師を除く「コメディカル」の賃金の平均は、全産業の水準を下回って推移しているため、賃金格差を解消し、人材の流出を防ぐことを目指す。
8日の医療部会では、日本病院会の泉並木副会長ら病院団体の委員が、
(残り501字 / 全789字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】