食材費の高騰に伴う医療機関の負担増を抑えるため、政府は入院患者が負担する食費を現在の1食当たり原則460円から490円にする方針を固めた。2024年度に30円引き上げ、介護保険の食費の自己負担(1食約482円)並みにする。正式な実施時期は予算の編成過程で決める。【兼松昭夫】
食費の引き上げまでは、重点支援地方交付金や地域医療介護総合確保基金を活用し、病院・有床診療所の許可病床1床当たり6,400円(1食20円相当)を支援する。
入院患者の食事代に当たる入院時食事療養費はもともと、実際に提供された食数にかかわらず1日1,920円が支払われていたが、06年度の診療報酬改定で1食当たり原則640円を支払う仕組みになった。
現在の負担の内訳は患者負担460円、保険給付180円。1日当たり1,920円の水準は1997年から26年間据え置かれているが、
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