中央社会保険医療協議会の支払側の委員は6日、ハイケアユニット(HCU)用の「重症度、医療・看護必要度」(以下、看護必要度)のB項目について2024年度の診療報酬改定での廃止を主張した。また、A項目から「心電図モニターの管理」と「輸液ポンプの管理」の項目を除外するよう求めた。患者の状態と医療資源の投入量を適切に反映した報酬体系にするためだが、診療側の複数の委員が慎重な姿勢を示した。【松村秀士】
厚生労働省の集計によると、ハイケアユニット入院医療管理料の届け出病床数は年々増加している。また、22年度の入院・外来医療などの実態調査の結果では、看護必要度のA項目の「心電図モニターの管理」と「輸液ポンプの管理」は手術の実施の有無によらず、ほぼ全ての患者が該当していたほか、手術の実施の有無によるB項目の項目別の該当患者割合に大きな差はなかった。
また、集中治療室(ICU)を併設するHCUのうち、入室後の患者の重症化率が高い群と低い群を比較したところ、重症化率の高いHCUではA項目の「創傷処置」や「人工呼吸器の管理」、「特殊な治療法等」の該当割合が高く、重症化率の低いHCUでは
(残り543字 / 全1030字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】