厚生労働省は6日、消費税率の引き上げに伴う医療機関や薬局の負担増を和らげるため診療報酬で行っている補填(2021、22年度分)の分析結果を、中央社会保険医療協議会の分科会に報告した。それによると、病院と一般診療所を合わせた「医科全体」での補填率は22年度107.1%、21年度105.6%だった。【兼松昭夫】
■一般診療所と薬局は補填不足
医科の補填率の内訳は、22年度は病院が112.8%(21年度は113.2%)と過剰だったのに対し、一般診療所は94.6%(同88.9%)と2年連続で不足していた。
また、医科以外では、歯科診療所が105.4%(21年度は103.2%)、薬局は91.7%(89.5%)で、医科と歯科・薬局を合わせた「全体」では106.1%(104.5%)だった。
厚労省は、医科と歯科では診療報酬の補填に不足はなく、薬局の補填不足にも改善が見られるという認識を示した。24年度の改定で
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