厚生労働省は、中央社会保険医療協議会の総会(22日開催)で、精神障害者の地域移行・定着を推進する「入退院支援」を論点に挙げ、精神病床の退院調整などについて、より現場の実情に合わせた評価体系に整理することを提案した。委員からは、早期からの入退院支援を評価すべきだとの意見が出た一方で、入退院支援の評価に関するデータが不足しているため、具体的なデータを検討する必要があるとの意見も出た。【新井哉】
精神病床からの地域移行・定着を巡っては、「精神障害者にも対応した地域包括ケアシステム」を構築するため、医療機関の役割として、複数のサービスを適切に結び付け、調整を図り、包括的・継続的なサービスを提供できるようにする、ケースマネジメントや包括的支援マネジメントの実施が求められている。
特に包括的支援マネジメントについては、多職種チームによるアセスメントとケア会議を開催したり、障害福祉サービスや行政機関など多機関との連絡を調整したりすることが重要な要素とされているため、
(残り569字 / 全999字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】