厚生労働省は、10日に開催された厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会(薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会と合同開催)で、新型コロナワクチン接種後の死亡として報告された事例の概要を報告した。新型コロナワクチン接種後の死亡報告事例で、初めて「α(ワクチンと死亡との因果関係が否定できないもの)」の評価結果が出た。【新井哉】
厚労省によると、αと評価されたのは、2022年11月5日にコミナティRTU筋注(2価:起源株/オミクロン株BA.4-5)を接種した42歳の女性の事例(4回目接種)で、「報告医1」の第1報によると、ワクチン接種後、咳が出始め、看護師が車いすで介助し救護室に移送。報告者の医師が呼ばれた。意識はあるものの呼吸促迫しており、会話は単語程度を断続的にできるのみだった。バイタルチェックを指示し、SpO2が60%台であったため、再検を指示するとともに、酸素投与を開始し、救急要請を行った。
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