厚生労働省は、一般用医薬品のインターネット販売が可能となった2014年以降、その過量服薬による救急搬送事例が増えているとする調査結果を8日の有識者検討会に報告した。特に若者を中心に一般用薬の濫用が増加しており、その防止に向けて販売方法や包装単位、製品表示の見直しなどを論点に挙げた。委員からは、マイナンバーカードを用いた規制の強化を求める意見が出た。【松村秀士】
厚労省が報告した藤田医科大の調査結果では、11年5月から19年3月までに同大病院の救命救急センターに搬送された一般用薬の意図的な過量摂取による急性薬物中毒患者86例を分析したところ、14年から救急搬送事例が増加した。
■一般用薬の依存症患者、12-20年で約6倍に
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