厚生労働省は1日、塩野義製薬の経口コロナ治療薬ゾコーバ錠の薬価算定の方向性を中央社会保険医療協議会・薬価専門部会に提示し、了承された。安価な抗インフル薬も比較薬に含め算定し、年間市場規模が1,000億円以上に拡大すれば再算定で大幅引き下げを行うことも予定する。当面の市場規模予測は1,000億円未満となる薬価が算定される方向だ。次回に、業界の意見聴取を行う。【ライター 設楽幸雄】
ゾコーバ錠の薬価算定は、類似薬効比較方式で行い、比較薬は、対象疾患が類似するコロナ治療薬と、ゾコーバ錠では重症化抑制効果が確認されていない点で対象患者が類似する抗インフルエンザ薬を含め、複数の比較薬で薬価を算定する。
既存の経口コロナ治療薬ラゲブリオは1治療当たり薬価が9万4,312円と高額だが、抗インフル薬はタミフルの2,422円から最も高額のラピアクタでも6,331円となっている。
ゾコーバ錠では、これらの薬価を組み合わせた形で算定することになる。
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