新型コロナ経口治療薬ゾコーバ錠の薬価算定で、厚生労働省は、薬価既収載の比較薬候補として、対象疾患の類似性でラゲブリオカプセル、重症化リスク因子による投与対象患者の類似性で複数のインフルエンザ治療薬があることを提示したが、どちらを優先するかで、比較薬が異なり、算定薬価も大きく変わることを、25日の中央社会保険医療協議会・薬価専門部会に示した。ラゲブリオの採用には否定的な意見が、診療側と支払側の双方から出た。【ライター 設楽幸雄】
比較薬候補として厚労省が提示したのは、対象疾患が新型コロナウイルス感染症で類似の抗ウイルス薬として、ベクルリー点滴静注用(1治療当たり薬価25万3,368円)とラゲブリオカプセル(同9万4,312円)、また、薬価未収載のパキロビッドパックの3種類。
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