政府の規制改革推進会議は22日、医療など各分野での規制の見直しに関する議論の中間取りまとめを行った。治療用アプリといったプログラム医療機器(SaMD)について、二段階で薬事承認する制度を導入する。承認までの期間を大幅に短縮し、臨床現場で早期に使用できるようにするのが狙い。また、保険償還のタイミングも前倒しできるようにする。厚生労働省の関係審議会で枠組みの詳細を検討し、2023年度中に結論を出す。24年度からの施行を目指す。【松村秀士】
岸田文雄首相は会議で、「AI(人工知能)による画像診断装置などのプログラム医療機器の社会実装の促進に向けた規制見直しを進める」と述べた上で、その実現に向けてしっかりと取り組むよう関係閣僚に指示した。
会議後に記者会見した大槻奈那議長(名古屋商科大ビジネススクール教授)は、「夏の答申に向けた検討・具体化を加速化させる」と強調。会議では、SaMDの開発・市場投入の促進を、今回の中間取りまとめの目玉に据えた。
■性能向上を保険点数に反映
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