「社会保障を支える人材確保」をテーマとした2022年版厚生労働白書は、医療従事者の働き方改革について、プロジェクトを立ち上げ、組織マネジメント改革として取り組んでいる国立病院機構九州がんセンターをコラムで取り上げ、全職種横断的に進めているさまざまな事例を紹介した。医療の質の向上も目指し、患者満足度、医療従事者の満足度の見える化にも取り組んでいる。【ライター 設楽幸雄】
医療従事者の働き方改革を進める上では、医療の質を下げることなく、むしろ質を上げる視点を持つことが重要とされる。それには職種間の垣根を越えたタスクシフトやタスクシェアが必要で、全スタッフ間の対等なパートナーシップが求められる。
九州がんセンターは、対等なパートナーシップを確立するため、「オール九州がんセンタープロジェクト」と名付けた全職種横断的な広範囲にわたるチームを作った。
さらに、相互コミュニケーション向上のため、プロのコーチを導入してコーチングプロジェクトも進めており、多くのメンバーが参加。職種や立場の上下にかかわらずコーチングを学び、相互コミュニケーションを図っている。
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