薬事・食品衛生審議会(厚生労働相の諮問機関)の薬事分科会と医薬品第二部会は20日に合同会議を開き、塩野義製薬が開発した新型コロナウイルス感染症の経口治療薬「ゾコーバ錠」の緊急承認について継続審議とすることで一致した。現時点では新型コロナに対する有効性が推定できると認められないためで、第3相臨床試験の結果などを踏まえて改めて承認の可否を検討する。【松村秀士】
継続審議は、主に医薬品医療機器総合機構(PMDA)がまとめた審査報告書に基づく決定。それによると、有効性について国際共同臨床試験の成績に基づき、同薬の投与によりウイルス量が減少する傾向が認められていることは否定しないが、新型コロナに対する有効性が推定できるものとは判断できないと指摘。その上で、同試験の第3相パートの結果などを踏まえ、改めて検討する必要があると結論付けた。
■潜在的な催奇形性リスク
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