医療用医薬品の流通改善で最大の課題となっている一次売差マイナスは、2021年度は3.6ポイントとなった。前年度からは0.1ポイント縮小したが、21年度上期からは0.2ポイント拡大した。また、単品単価取引は、200床以上病院では44.7%、20店舗以上の薬局では20.9%と半数に届いていない。厚生労働省は、29日の医療用医薬品の流通改善に関する懇談会にこれらのデータを提示して、一次売差マイナス解消に向けた議論を求める。【ライター 設楽幸雄】
製薬企業が医薬品卸に売り渡すときの価格である仕切価が、薬価を100とした場合にどの程度の水準かを示す仕切価率は、15年度には94.0だったが、その後はほぼ年々上昇している。20年度に95を超えて95.1となり、21年度は95.3に上昇した。
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