福祉医療機構(WAM)は20日、2020年度の病院・診療所の経営状況の速報値を公表した。病院の医業収益対医業利益率(医業利益率)は、コロナ禍の影響を受けて、各病院類型で低下し、一般病院が△0.9%(19年度との差は△2.0ポイント)、療養型病院が2.6%(△3.2ポイント)、精神科病院が0.5%(△1.2ポイント)となり、一般病院で初めてマイナスとなる見通し。【齋藤栄子】
WAMホームページ資料より引用
https://www.wam.go.jp/hp/wp-content/uploads/211020_No006.pdf
本リサーチレポートは、WAMの貸付先から提出された20年度の財務諸表データから分析を行った集計途中の速報値。今後、WAMが公表する経営指標とは異なるとしている。
経常収益対経常利益率(経常利益率)は、療養型病院が△1.9ポイントとなり、一般病院と精神科病院はわずかに上昇した。新型コロナウイルス感染症に関連する各種補助金による収益補填効果は一定程度認められ、経常収支ベースでは前年度並みの水準に近くなるとみられるが、経常利益が0円未満の経常赤字病院の割合が療養型病院で12.5ポイント拡大するなど、厳しさを増している。
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