厚生労働省は31日、2020年度の概算医療費が42.2兆円で、前年度に比べて1.4兆円、3.2%減少したと発表した。減少の額、率とも過去最大。診療種類別では、入院▲3.4%、入院外▲4.4%、歯科▲0.8%、調剤▲2.7%となり、入院外のマイナスが大きい。【ライター 設楽幸雄】
20年度概算医療費のマイナスは、コロナ禍による受診患者数の減少によるもの。患者延数を表す受診延日数の伸びは、年々減少傾向にあったものの、その率は1%未満だった。しかし、20年度は▲8.5%と大幅になった。
一方、1日当たり医療費の伸びは、+5.8%と近年にない高さとなった。
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