医師の働き方改革の推進に関する厚生労働省の検討会は4日、勤務医への時間外労働の上限規制が2024年度から適用されるのを見据え、連続勤務時間制限・勤務間インターバル規制に関する例外的なルールを決めた。長時間の手術などでやむを得ず連続して15時間を超える業務が予定されている医師について、医療機関側がその医師に代償休息を与えることを前提に追加的な健康確保措置の運用を容認。必要な連続休息時間が取れない臨床研修医に関しても、条件付きで代償休息の付与による運用を認める。【松村秀士】
24年度から適用される時間外労働規制では、地域の医療提供体制を確保するために時間外労働の上限が年1,860時間(「B水準」など)の勤務医が、通常の日勤や宿日直許可のある宿日直に従事する場合、医療機関側は始業後24時間以内に9時間の連続した休息を与えなければならない(15時間の連続勤務時間制限)。
また、その医師が宿日直許可のない宿日直に従事するケースなら、始業から46時間以内に18時間の連続休息を付与する必要がある(28時間の連続勤務時間制限)。
■勤務シフト作りが困難に
(残り624字 / 全1097字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】