政府が18日に閣議決定した規制改革実施計画には、スマートフォンなどによるオンライン診療と服薬指導の特例措置の恒久化に向けた骨格を盛り込んだ。オンラインでの初診は、原則として「かかりつけ医」による実施を想定し、2022年度から認める。【松村秀士、兼松昭夫】
ただ、受診歴がない患者の初診も、診療録や診療情報提供書、地域医療ネットワーク、健康診断の結果などで患者の状態をあらかじめ把握できることを条件に認める。
また、オンライン服薬指導は医薬品医療機器等法に基づく現在のルールを見直し、初回から実施できるようにする。医師のオンライン診療や訪問診療を受けた患者のみを対象とする現在の制限もなくす。介護施設の居住者らへの実施の制約は撤廃する。厚生労働省は、新たなルールの運用開始に先立ち関係省令を改正する。
オンラインによる診療や服薬指導は本来、初診(初回)時は実施できないが、新型コロナウイルスの感染が医療機関や薬局で拡大するのを防ぐため、政府は20年4月、特例で認めた。これは感染拡大期のみの措置だが、田村憲久厚生労働相ら3閣僚は同年10月、安全性と信頼性をベースに特例を恒久化し、初診(初回)から原則解禁することで合意した経緯がある。
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