薬学部の定員の抑制に言及する取りまとめ案を厚生労働省の検討会が16日、大筋で了承した。薬剤師の将来的な供給過剰が見込まれる一方、定員を満たせない薬学部があるため、薬学教育の質向上策の検討を促す内容。この日の会合に出席した文部科学省の担当者は、具体的な対応を早急に検討する方針を示した。【兼松昭夫】
取りまとめ案は、「薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会」に示した。この日の会合では文言の修正を求める意見があり、厚労省は、正式な取りまとめを6月中に出したい考え。
取りまとめ案には、医療機関や薬局、行政機関などに勤務する薬剤師がカバーすべき役割を整理し、大学での養成や薬学部の入学定員に関する提言を盛り込んだ。医療機関の薬剤師の役割としては、手術室や病棟での薬剤の払い出しや手術後の残薬回収、服薬の効果や副作用の発生を踏まえた患者への指導などの業務を挙げた。
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