厚生労働省はこのほど、医薬品・医療機器等安全性情報(No.382)を公表した。添付文書(使用上の注意)の改訂を指導した、腫瘍用薬「デュルバルマブ(遺伝子組換え)」(イミフィンジ点滴静注120mg、同500mg)の副作用の経過と処置を取り上げ、医療関係者に注意を促している。【新井哉】
デュルバルマブは、切除不能な局所進行の非小細胞肺がんにおける根治的化学放射線療法後の維持療法進展型小細胞肺がんに効能・効果がある。3月に行われた添付文書の改訂では、「重大な副作用」の項に「免疫性血小板減少性紫斑病」を追記。2018年8月から21年1月までの2年6カ月間の副作用報告で、因果関係が否定できない「免疫性血小板減少性紫斑病」の関連症例が4例(死亡例なし)あった。過去1年間の推定使用患者数は約4,400人。
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