厚生労働省は、新型コロナウイルスの感染患者に対応する医療機関の役割分担を明確化した。高度な医療を提供できる大学病院や地域の基幹病院が重症患者を、都道府県から指定を受けた「重点医療機関」は中等症患者を受け入れる体制の整備を要請。回復した患者には、後方支援医療機関や介護施設が応じるよう求めている。【松村秀士】
新型コロナの感染がさらに拡大した場合でも、病床を確保して十分な医療を提供できる体制の整備が求められる。そのため、厚労省は症状ごとの患者の受け入れ先や転院支援の仕組み、補助などを改めて整理した。
重症患者については、基礎疾患の増悪や血栓による多臓器不全といった、呼吸器に限らず全身の臓器に対する集中治療が不可欠だと指摘。その上で、高度な医療を提供できる大学病院や地域の基幹病院での受け入れを中心に整備することとしている。
また、病床が逼迫している時には、重症患者用の病床をできるだけ早く空床にしなければならない。そのため、重症期から症状が良くなった中等症の患者が転院する医療機関や病床をあらかじめ指定するなどして、受け入れ先を確保するよう求めている。
■必須の医療機能以外は他院と分担を
(残り454字 / 全946字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】
【関連キーワード】