厚生労働省の有識者検討会は、同じ医療圏で診療実績がトップの「高度型」の地域がん診療連携拠点病院(がん拠点病院)として、浜松医科大医学部附属病院(静岡県)など4病院を新たに指定することで合意した。一方、要件を一定期間満たさなかった国立病院機構米子医療センター(鳥取県)など6病院を指定更新しないことも決めた。いずれも4月1日からの適用となる。【松村秀士】
ほかに、高度型のがん拠点病院となるのは、藤沢市民病院(神奈川県)と伊勢赤十字病院(三重県)、香川労災病院(香川県)で、その期間は2年。
これに対し、広島県厚生農業協同組合連合会の尾道総合病院は、高度型への指定が見送られた。検討会で、高度型に加えるかどうかを審議したが、実績を踏まえて強度変調放射線療法や核医学治療といった高度な放射線治療を提供できるという要件を満たしていないと判断したため。
また、要件の一部が未充足だったことから「特例型」に指定されている、▽慈山会医学研究所付属坪井病院(福島県)▽温知会会津中央病院(同)▽労働者健康安全機構福島労災病院(同)▽高岡市民病院(富山県)▽市立甲府病院(山梨県)▽米子医療センター-の6施設については、1年後もその要件をクリアできなかったと判断し、指定更新しないことを決定した。
■3病院は特例型に
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