【株式会社メディチュア 代表取締役 渡辺優】
■病棟薬剤業務実施加算2の届け出が20年度改定後に急増
病棟での薬剤師の活躍は、入院患者の高回転化や高齢化により、その重要性が高まっている。また、医師の働き方改革に伴いタスクシフティングやタスクシェアリングの推進への機運が高まっていることも、活躍の場を広げる要因だろう。
病棟薬剤業務実施加算を届け出る病院は、年々増加している=グラフ1=。特に、病棟薬剤業務実施加算2は2020年度の診療報酬改定後に急増している。これまで加算2は救命救急入院料や特定集中治療室管理料、脳卒中ケアユニット入院医療管理料などが対象であったが、ここにハイケアユニット入院医療管理料が追加されたことの影響が大きい。
改定直前と直近の加算2の届け出状況を比較した=グラフ2=。改定前からの対象病床を有している病院は、改定を挟んで375病院から393病院に増えた。一方、ハイケアユニットしか対象病床を持たない病院からは改定後に58の届け出があった。つまり、これが急増につながった大きな要因と考えて間違いないだろう。
グラフ 1 病棟薬剤業務実施加算(上:加算1 下:加算2)の届け出施設数推移
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地方厚生局 届出受理医療機関名簿を基に作成
グラフ 2 病棟薬剤業務実施加算2 20年度改定前後での届け出施設数比較
地方厚生局 届出受理医療機関名簿を基に作成
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