厚生労働省は、新型コロナウイルス感染症の患者に対応する医療従事者向けの診療の手引きを改訂し、新型コロナの治療薬候補としてステロイド系抗炎症薬「デキサメタゾン」を追記した。英国の試験で同薬の投与によって重症患者の致死率の低下が確認されたことを踏まえた対応。【松村秀士】
改訂後の手引きによると、英国での試験で、経口または静脈内注射によって同薬6mgを10日間(1日1回)投与した「デキサメタゾン治療群」(2,104人)と「標準治療群」(4,321人)を比較したところ、治療開始28日後の死亡率は、デキサメタゾン治療群が全体で21.6%、標準治療群は24.6%。
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