厚生労働省は15日、心理的負荷による精神障害の認定基準改正案の概要を公表した。パワーハラスメントに係る出来事についての心理的負荷評価表への追記や、これに伴う心理的負荷評価表の整理を検討してきた「精神障害の労災認定の基準に関する専門検討会」の報告書を踏まえたもので、心理的負荷評価表に「パワーハラスメント」を追加する。認定基準改正に関しては「5月末を目処に厚生労働省労働基準局長通達を発出し、実施する」としている。【新井哉】
厚労省は、業務による心理的負荷を原因とする精神障害について、2011年12 月に策定した「心理的負荷による精神障害の認定基準について」(以下、認定基準)に基づき労災認定を行っていることを説明。精神障害に係る労災請求件数は、18年度には1,820件となっていることに触れ、「6年連続で過去最多を更新しており、今後も増加が見込まれる状況にある」としている。
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