厚生労働省は、新型コロナウイルス感染症に対する治療薬の承認審査について、優先審査の対象とすることを決定し、13日付で事務連絡を出した。通常は企業の承認申請から厚労省の承認まで1年かかるが、半年以内に短縮される。早期承認が待たれる富士フイルム富山化学のアビガン錠(一般名ファビピラビル)は、国内臨床試験を6月末までに終了と見込んでおり、年内のかなり早い段階での承認も可能となってきた。【ライター 設楽幸雄】
医薬品の優先審査は、医薬品医療機器等法により、▽希少疾病用医薬品▽世界に先駆けて国内で開発している先駆け審査指定医薬品▽致死的など重篤な疾患に対するもので既存の治療法がない、または既存治療法より医療上の有用性が優れている医薬品-が対象となっている。
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