厚生労働省健康局の「がんとの共生のあり方に関する検討会」は29日、がん診療連携拠点病院(拠点病院)などを対象に実施する緩和ケアの実地調査の運用について協議した。調査は、拠点病院の指定要件に関する理解の促進や、緩和ケアの質の向上策の策定を目的とするもの。今後、がんの緩和ケアについて集中して検討する部会を設置して、調査に使うマニュアルなどの具体的な見直しを進め、全国的な実地調査の実施に移る見通し。【吉木ちひろ】
同検討会では、第3期がん対策推進基本計画で「がんとの共生」が3本柱の1つに位置付けられたことを受け、緩和ケアの質の向上策などを検討している。29日は、2019年度に実施されたパイロット調査の結果を基に、拠点病院などを対象とした実地調査の運用について協議した。
実地調査は、都道府県の調査班が対象の病院を訪問し、▽指定要件に関する具体的な整備状況の確認▽病院幹部・緩和ケアなどに関わる医療従事者からのヒアリング▽課題抽出後の問題解決に向けた指導や相談-を実施するもの。そこから得た現場の課題を国や都道府県のがん対策に反映させる=図=。
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