次回報酬改定の実施項目として10日の中央社会保険医療協議会総会に提示された「議論の整理(案)」では、調剤関連の項目も多数に上った。最大のポイントは、調剤料の見直しだ。14日以内を引き下げる方向だが、具体案は今後の審議となる。門前薬局対策では、調剤基本料2の対象拡大がある。これらの引き下げ分は対人業務の評価に向けられる。重複投薬対策などで、かかりつけ医など医療機関との連携の評価も進められる。【ライター 設楽幸雄】
調剤報酬についての実施項目は、「議論の整理(案)」の4本の柱のうち、重点項目とされた「I 医師等の働き方改革」以外の全てに組み込まれた。
中心となるのは、「II 患者・国民にとって身近であって、安心・安全で質の高い医療の実現」の中で位置付けられた「薬局の地域におけるかかりつけ機能に応じた評価、薬局の対物業務から対人業務への構造的な転換を推進するための所要の評価の重点化と適正化、院内薬剤師業務の評価」だ。
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