社会保障審議会・医療保険部会は28日の会合で、2020年度診療報酬改定の基本方針を固めた。厚生労働省が示した取りまとめ案に対し、「医療従事者の負担軽減、医師等の働き方改革の推進」だけを20年度改定の「重点課題」とすることに、複数の委員が反対の姿勢を示したが、最終的に取りまとめ案を了承することで合意した。12月上旬に開催される医療部会での議論の結果も踏まえ、社保審が基本方針を公表する。【松村秀士】
厚労省が提示した取りまとめ案によると、20年度改定の基本的な視点は、▽医療従事者の負担軽減、医師等の働き方改革の推進▽医療機能の分化・強化、連携と地域包括ケアシステムの推進▽効率化・適正化を通じた制度の安定性・持続可能性の向上▽患者・国民にとって身近であって、安心・安全で質の高い医療の実現-の4つ。このうち、「医療従事者の負担軽減、医師等の働き方改革の推進」を「重点課題」と位置付けた。
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