【株式会社メディチュア 代表取締役 渡辺優】
■1990年をピークに減少し続ける入院受療率
患者調査で示される入院受療率は、1990年をピークに低下している=グラフ1=。入院受療率は、年齢・疾患構成の変化や医療技術の進歩など、さまざまな要因が複雑に影響する。そのため、病院経営環境の変化として入院受療率を的確に理解し、経営判断に生かしているという話はほぼ聞かない。
グラフ1 入院受療率推移(人口10万人対)
グラフ1・2は、厚生労働省 患者調査(2017年)を基に作成
グラフ2 70歳代の入院受療率推移(人口10万人対)
しかし70歳代の入院受療率に着目すると、70歳代前半も70歳代後半も30年近く減少し続けている=グラフ2=。グラフの傾向だけで考えるならば、今後も受療率は減少し続ける可能性を示唆している。そのため、経営に何らかの影響があると認識すべきだろう。
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次回配信は12月11日5:00の予定です
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