厚生労働省は、21日に開かれた社会保障審議会・医療保険部会に、2020年度の診療報酬改定の基本方針の骨子案を示した。この案は、前回の会合で提示した20年度改定の基本認識や方向性などを整理したもので、「医療従事者の負担軽減、医師等の働き方改革の推進」を重点課題と位置付けている。医療保険部会と医療部会は、12月上旬に基本方針を取りまとめる。【松村秀士】
骨子案で、厚労省が次期改定の基本的視点として挙げたのは、▽医療従事者の負担軽減、医師等の働き方改革の推進▽医療機能の分化・強化、連携と地域包括ケアシステムの推進▽効率化・適正化を通じた制度の安定性・持続可能性の向上▽患者・国民にとって身近であって、安心・安全で質の高い医療の実現-の4つ。
このうち、重点課題としている「医療従事者の負担軽減、医師等の働き方改革の推進」については、総合的な医療提供体制改革の進み具合や医療の安全、地域医療の確保などを踏まえながら、「適切な評価の在り方について検討する必要がある」と指摘している。これは、時間外労働の上限規制が適用される24年4月を見据えた視点だ。
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