厚生労働省は18日、社会保障審議会・医療部会の会合で、2020年度診療報酬改定の基本方針の骨子案を提示した。「安心・安全で質の高い医療の実現」の基本的視点については、第三者による評価やアウトカム評価などの客観的な評価を進める必要性を挙げたほか、かかりつけ医の機能を評価する具体的な取り組みも明示している。【新井哉】
20年度診療報酬改定の「基本的視点」については、▽医療従事者の負担軽減、医師等の働き方改革の推進▽患者・国民にとって身近であって、安心・安全で質の高い医療の実現▽医療機能の分化・強化、連携と地域包括ケアシステムの推進▽効率化・適正化を通じた制度の安定性・持続可能性の向上-の4つを挙げ、このうち「医療従事者の負担軽減、医師等の働き方改革の推進」を重点課題に位置付けている。
医療従事者の負担軽減、医師等の働き方改革の推進を巡っては、前回の会合では委員から、重点課題に位置付けたことを評価する意見が出た一方、次期診療報酬改定だけでなく、中長期的な方向性を盛り込むことを求める意見などが出ていた。
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