31日の中央社会保険医療協議会の診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会で、レジストリ(症例登録)への参加を要件として2018年度診療報酬改定で保険適用された「ロボット支援下内視鏡手術」について、日本肝胆膵外科学会および日本胸部外科学会から、検証結果が報告された。次回改定に向けた学会提案の中で、レジストリ要件に該当する技術の評価に反映させる。【齋藤栄子】
レジストリを要件として保険適用されているのは、▽胸腔鏡下縦隔悪性腫瘍手術および胸腔鏡下良性縦隔腫瘍手術▽肺葉切除または1肺葉を超える胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術▽胸腔鏡下食道悪性腫瘍手術-など内視鏡手術用支援機器を用いる12の医療技術と、▽腹腔鏡下肝切除術▽腹腔鏡下膵切除術▽腹腔鏡下子宮悪性腫瘍手術(子宮頸がんに限る)-など6つの医療技術。
18年度診療報酬改定で、ロボット支援下内視鏡手術は、既存技術と同程度の有効性・安全性がある場合、診療報酬改定で対応する優先度が高い技術だとされた。これら手術の保険適用を新たに検討するに当たり、安全性の担保やデータ蓄積の観点から、手術の実績や、関連学会によるレジストリへの参加などを施設基準の要件とした。
保険適用された技術については、レジストリへの参加状況や検証結果について分科会へ報告し、引き続き有効性や安全性の評価を行うこととした。
2学会からの報告は、ロボット支援下手術の好成績を示すもので、概要は以下の通り。
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