厚生労働省は27日の社会保障審議会・医療保険部会で、2020年度の診療報酬改定に関する「基本方針」を策定するための方向性を示した。改定に当たっての3つの基本認識を明確にした上で、医師らの働き方改革の推進など4つの基本的な視点と、それらの具体的な取り組みを提示した。この方向性に対して強い反対意見は出なかった。【松村秀士】
社保審の医療保険部会と医療部会では秋以降、20年度改定の基本方針に関する議論をスタートさせ、12月ごろにそれを策定する。基本方針に基づき、中央社会保険医療協議会で個別の診療報酬項目に関する点数の設定や算定条件などを話し合うことになる。
厚労省が27日の会合で示した改定に当たっての基本認識は、「健康寿命の延伸、人生100年時代に向けた『全世代型社会保障』の実現」「医師らの働き方改革の推進」「患者・国民に身近な医療の実現」の3つ。
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